リセッションの時に信頼できるキャッシュリッチな企業

資産運用

企業がいつ倒産するかというと、固定費(給与や家賃など)の支払いや借金の返済(元本と利息)ができなくなった時です。

つまり、一言でいうとお金が足りなくなった時です。

逆に言うと、キャッシュが潤沢な企業は簡単には倒産しないと言えます。特に、現在のコロナウイルスによってダメージを受けた経済状況においては資金的な余裕の有無は企業の存続を大きく左右します。

そこで今回は、コロナ禍における投資を検討する上で参考になりそうな、キャッシュが潤沢な企業を紹介したいと思います。

Apple

アップル株は、コロナウイルスによる短期的な影響を大きく受ける企業です。その影響は供給面、需要面の両方に及びます。

このため、短期的には業績は落ち込むかもしれませんが、アップルはこの危機を乗り切るのに、そして株価を支えるのに十分なキャッシュを持っています。

アップルは日本円で20兆円以上のキャッシュを保有しています、一方で借入は約9兆円で、しかも金利はローコストです。

そして2019年には自社株買いを7兆円以上行っています。企業が自社株買いを行う事によって発行済株式総数が減少し、その結果として一株当たり利益(EPS)が増加します。この事がその企業の株価を押し上げる要因になります。

そして、今後も自社株買いは継続的に行われる可能性が高く、株価の下支え要因になります。

Berkshire Hathaway(バークシャーハサウェイ)

世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフッェトが経営している持ち株会社です。

バークシャーは保険事業や鉄道事業からの安定したキャッシュフローがあり、それらを元手に様々な企業の株式に投資しています。

現在、バークシャーは現金の保有を増やしており、日本円で13兆円を超える現金を保有しています。これは日本国民全員に一人10万円配っても余るぐらいのすごい金額です。

バフッェトにはたびたび、保守的過ぎるのでは?との批判がありますが、前回の暴落局面である08‐09年のリーマンショックの時にもしっかり稼いでいます。リーマンショックの時に格安の価格で購入したアメリカの大手銀行への投資から大きな利益をあげています。

そして、今回のコロナショックにより、保有していた金融機関の株を一部を売却してさらに現金ポジションを増やしているというのが気になるところです。

バークシャーの自社株買いに関しては、以前の厳しい実施基準から2018年に緩和された基準による自社株買いを実施しています。

以前は自社株買いを実施する基準となる株価を純資産の1.2倍に設定していました。しかし、2018年からはこれより高い価格での自社株買いを実施しています。

莫大な現金ポジションがあるので今後、自社株買いが実施される可能性がありますし、2番底が来た後に格安でどこかの企業の株を購入する可能性もあります。

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