パラボリックというテクニカル指標の使い方

資産運用

トレードの出口や入口を探る時に使えそうな、トレンドの転換点を教えてくれる指標を探していて、パラボリックという指標を見つけました。この指標は、週足などの長い時間軸で見た時のトレンド転換については、あまりダマしがなく使う事ができそうなので、使い方を紹介したいと思います。

パラボリックとは

パラボリックとは日本語で言うと放物線の事です。トレンドの方向性を判断するための指標として、ワイルダー(有名なテクニシャン)によって開発されました。

パラボリックは価格チャートの中で、連続したドットとして表されます。ローソク足チャートの上または下に出現します。

パラボリックがどのように計算されているかは、少し複雑です。価格の上昇幅に加速係数をかけ合わせて計算しているのですが、具体的な計算方法にはついては、他の専門サイトにお願いして、ここでは使い方をまとめようと思います。

パラボリックを理解する

パラボリックという指標は、常にポジションを持っている事を仮定して作られています。視覚的には価格チャートの上か下にドットの連続として表示されます。そしてドットの位置が価格の上から下に(または下から上に)移動した時が取引シグナルとなります。

例えば、買いシグナルは、ドットが資産価格の上に連続してある状態から、価格の下に移った時、また、売りシグナルは、ドットが資産価格の下に連続してある状態から、価格の上に移った時の事を言います。

ドットが反転するタイミングは資産の価格が反転して、パラボリックの値とクロスした時です。トレーダーによく使われる方法として、このドットの値をストップロスオーダーの値として使うというものがあります。

パラボリックは、対象となる資産価格の動きがどうかに関係なく、変動する点には注意が必要です。例えば、最初に価格の上昇が発生し、その後、横ばいの動きとなって上昇をやめた場合、パラボリック自体は上昇の動きを維持します。また、資産価格が一定のレンジでバウンドしている時に、いわゆるダマしのシグナルが出てしまう事もあります。

週足などの長めのチャートで使用すると、あまりダマしがないので、中長期的なトレンドの確認に使用するのがおすすめです。また、市場のトレンドの有無を示す他の指標と併せて使用する事でダマしにあう確率を減らす事ができます。例えば、ADX、移動平均、トレンドラインといった指標です。

パラボリックを見てみる

最後にアマゾンの週足チャートにパラボリックを載せたものを見てみます。2019年の5月ごろからの短期間を対象としたものですが、それでも何回かダマしのシグナルが出ています。特に売りシグナルはダマしが多く、シグナル通りに実際にトレードしていたら損失となっている事が多いです。

個人的な指標の使い方として、例えば直近は、下落トレンドが表示されていますが、ここで空売りをするというよりも、パラボリックが上昇トレンドに転換するのを待って、転換した時に購入し、その後、パラボリックの上昇トレンドが下落トレンドに転換したタイミングで売却するといった使い方を想定しています。

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