まだまだ伸びる?中国企業に投資するETF

昨今、米中の経済対立が鮮明となっています。アメリカはHUAWAYをはじめとする中国企業との取引を規制しています。しかし、この貿易戦争を米中のどちらが制する事になるのかは誰にもわかりません。現在、自分のエクスポージャーは、ほとんど米国に置かれているので、ポートフォリオ全体の分散として、中国への投資も検討すべきなのではと思い、中国の企業に投資できるETFを調べましたので、紹介したいと思います。

KraneShares CSI China Internet ETF(KWEB)

KWEBというETFは、中国のソフトウェア企業や情報テクノロジー企業に投資するETFです。中国におけるアマゾンやフェイスブックのようなビックテック企業に投資するイメージです。

ポートフォリオを見ると、保有割合上位には、アリババ、テンセントなどのビックテック企業が入っています。また、一般的な個人投資家であれば知らないような中、小型株も多く含まれており、銘柄は分散されています。手数料に関しては0.76%と、少し高めですが、中国のインターネット企業に対して幅広いエクスポージャーを取る事ができるという点を考えると、そこまで高すぎるという事はないかもしれません。

ひとつ、留意すべき点は、KWEBは、主に海外に上場されている株式(米国、香港)に対して投資しており、中国本土にある企業の株式がポートフォリオに含まれていないという点です。

KraneShares MSCI China Environment ETF(KGRN)

KGRNはMSCIの中国環境インデックスに連動するように設計されています。このインデックスは、50%以上の売上が、環境的に有益な製品やサービスで構成されている企業で構成されています。

中国と言えば、たまに日本にもPM2.5が風に乗って飛んでくる事もあり、経済発展を優先し環境への意識は低い国であるというイメージを持っていました。

しかし、中国は、再生可能エネルギーの能力増強に関して積極的に投資を行っており、世界の再生可能エネルギーの能力の31%を占めるまでとなっているそうです。(ETF発行元のHPによると

そして、2030年までに、電力消費の35%を再生可能エネルギーにする事を目標としています。

KGRNは、中国の急成長中の環境セクターへの投資を行う事ができます。保有銘柄でウェイトが高い企業はNIO(電気自動車の会社)、チャイナ・コンク・ベンチャー・ホールディングス(エネルギー保存・環境保護事業)、シマノ・グループ・ホールディングス(不動産会社でグリーンビルディングへの投資も行っている)などです。

まとめ

中国への投資は、リスクも高いですがポートフォリオの一部に加える事で米中の経済覇権争いに対する分散が効く事になると思います。

上記で紹介したETFは日本の証券会社で扱っているところは少ないですが、私が発見した限りでは、サクソバンク証券で購入できることがわかりました。

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