ゴールド(金)価格とドルの関係

資産運用

ゴールドとドル通貨の間に、特定の関係を見る事ができるのであれば、それをトレードに利用する事ができそうです。

そこで、ゴールドとドル通貨との間にどのような関係があるのかを紹介したいと思います。

ゴールドとドルの逆相関関係

金本位制が採用されていた時代、ゴールドとドルは深い関係がありました。この時代、ドルの価値は、特定の量のゴールドと交換できるという裏付けに基づき成り立っていました。

金本位制は1900年から1971年まで使われていました。1971年にドルとゴールドとの切り離しがされて、ドルとゴールドはそれぞれフリーな状態となりました。その後は基本的に需要と供給により価値が決まるようになります。

ゴールドとドルは切り離されたとはいえ、ゴールドとドルの逆相関関係は現在も残っています。つまり、ドル高になっている時は、ゴールドの価格は下落し、逆にドル安になっている時はゴールドの価格は上昇する傾向があるという事です。

ドル安になる事は、言い換えると他国の通貨の価値が高くなることを意味します。この事がゴールドのようなドル建てで取引されるコモディティに対する需要を増加させ、ゴールドの価格が上昇します。また、ドルがその価値を失っている時、投資家は、自身の資産の価値を減らさないために代替的な投資対象を探します。その対象がゴールドになります。

しかし、ゴールドとドルが必ず逆相関するわけではなく同時に両方上がったり、両方下がったりする可能性もある事は考慮に入れなければなりません。

ドルは価値は、他国との相対的なマネーサプライやインフレ、経済見通しの比較で決まるからです。また、経済危機が起こった時は、投資家はより安全な資産にいっせいに避難する事があるので、ドルもゴールドも買われて、同時に両方が上がる事があるので注意が必要です。

下記は、過去10年間のゴールド価格とドルインデックスの価格の推移を表したチャートです。

概ね、逆相関しているといえそうです。ただしゴールドに関しては基本的には10年間で大幅に上昇しています。

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