コロナショックにより、世界経済のリセッション(不況)入りがほぼ確実となっています。
かなり難しい環境ですが、ある意味ではチャンスととらえる事もできます。適切なタイミングで株式を購入する事ができればその後、大きな利益を獲得できる可能性があります。
リセッション時にパフォーマンスのいい株、悪い株の傾向があるので紹介していきたいと思います。
リスクの高い株
負債比率の高い企業の株
貸借対照表に巨額の負債を抱えている企業はリセッション時に避けた方が賢明です。
企業は、負債の利息と元本を返済できなければ倒産します。リセッションによる売上の減少により、負債の利息と元本が返済できなくなる可能性は、負債比率が高く、巨額な企業では高くなります。
景気に敏感な株
景気がわるくなった時に、一般消費者がまず削るものは、ぜいたく品です。このため、高級な商品や、必須でないものを販売する企業は、リセッション時には打撃を受けやすい傾向があります。
例えば、車、家具、ブランド品、旅行、外食、住宅などです。
リセッション時にはこれらの業種の株は避けた方が賢明です。
投機的な要素のある株
その企業の将来性にかける、つまり、大化けに期待して保有するような株です。
ここ数年は、当たり前のように赤字で上場してくる企業が増えました。これらの企業は将来性を期待されて、株価は下駄をはいて高くなっているわけですが、一度リセッションになった場合には、このようなハイリスク株から安全資産に一斉に非難するため一気に株価が下落する傾向があります。
リセッション時にいい株
一番いいのは株を持たない事かもしれませんが、市場の反転を逃したくないため、損失を限定しつつ株を持っていたいという人には以下のような業種の株がいいと思います。
景気に関連が低い株
景気に関連が低い業種の株です。通常時には割と地味でどちらかというと株式投資のおもしろみがない株ですが、このような企業は安定したビジネスモデル、安定した配当、強固な財務状況を持っている傾向があります。
例えば、公共事業関連、生活必需品関連、防衛関連などです。
強固なバランスシート(貸借対照表)の企業
リセッションが深刻になってくると、投資する上でなによりも大事になってくるのは、その企業が倒産しないかという事です。企業が倒産してしまえば株式はただの紙切れになってしまうからです。
企業の財務報告を読んで、負債が少なく、キャッシュフローが安定している企業を選ぶこと、つまり財政状態が強固な企業を選ぶ事が重要となってきます。
景気が上向いてきたら
リセッションから景気回復段階に入っていく場合には、今度は負債比率の高いハイレバレッジ企業が活躍する可能性があります。
これらの企業は少なくともハイレバレッジであるにも関わらずリセッションを生き残っているということですし、倒産した同業種のシェアも取り込めている可能性があります。
また、リセッションにより、政策金利はこれ以上ないほど引き下げられているため、低金利で借り入れを行う事ができ、低い利子負担は、早期の回復に追い風となるでしょう。
景気が上向いてきたことを判断できればこれらの企業の株を買ってみるのもおもしろいかもしれません。
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