日本では、老後2000万円問題が話題になりました。
老後資金のために今後、複数の資産を組入れたポートフォリオを構築して本格的に資産運用していこうという方も結構いるかと思います。
私も、現在4000万円程度を運用中ですが、正直、資産配分に関してはあまり意識する事無く、その時いいと思ったものに投資しているだけでした。
これでは、いけないと思い、現在ポートフォリオを構築中です。
そこでポートフォリオを構築する際に、考慮すべきことをまとめたいと思います。
財務状況と目的を確認する
ポートフォリオを構築する上でのスタート地点は、投資をする目的を明確にすることです。
例えば、大学卒業したばかりの20代前半の独身の人と、30年以上も働いた50代後半の既婚者で子供の大学の学費も払わないといけないし、10年後には仕事も引退するという人とでは、まったく異なるポートフォリオになるのはなんとなくわかりますよね。
おそらく前者の人は、投資に回せる資金は少ないですが、今後、長期間にわたり投資をしていく事ができるので、リスクはより多くとる事ができるでしょう。
一方で、後者の人は、投資に回せる資金は多いかもしれませんが、引退した後にはその資金がすぐに必要となるので、大きなリスクは取る事ができず、安定した運用を目的としたポートフォリオを構築する事になりそうです。
このように年齢や、投資に回せる資金の額、何年後にそのお金が必要になるのか、などの要素により、人それぞれ適切なポートフォリオは変わってきます。
ちなみに私は、現在、個人事業主ですが、半分セミリタイア状態で、一部の生活費を投資収入からまかなっているため、ポートフォリオの資産は成長させていきたいが大きな損失を被る事もできないという状況にありますので、例に挙げた二人の中間ぐらいのリスク許容度かなと思います。
自分の性格を考慮する
ポートフォリオを構築する際に自分の性格を考慮するという事は、個人的には最も大事な事の一つだと思っています。
これは、私の実体験に基づく話ですが、以前、私は、かなりハイレバレッジをかけたFX取引にハマっていた事があります。しかも、当時は、一時的に会社を辞めていたのでそれで生活費を稼がなければいけない状況でした。
今考えるとかなりハイリスクな事をしていたので、日に日にストレスがたまっていき夜も寝られない状態にまでなってしまいました。
この時に、自分の性格的に過度なリスクをとる投資をするとメンタル的に壊れてしまうという事を知りました。
もし、あなたの投資が短期的に急落した時に夜も寝られなくなるなら、最終的に高リターンを得る事ができる可能性があったとしても、健康を害してしまうので割りに合わないかもしれません。
例えば、過去のリーマンショックの時にはS&P 500指数は60%近く下落していました。この時にすべて株式だけに投資するポートフォリオを組んでいたとしたらポートフォリオの資産は半分以下になっていたという事です。
そうなった時に、自分が夜、平気で寝られる人か、ストレスで寝られなくなってしまう人かをよく考慮にいれた方がいいです。
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