一人勝ちの指数、Nasdaq100とは?

資産運用

コロナウィルスが与えた経済影響により、実態経済は、この先もまだまだ厳しい見通しです。その一方で株価は絶好調で、Nasdaq 100指数は史上最高値を更新中でコロナなどなかったかのように上昇しています。

このNasdaq100指数は、有名なダウ平均やS&P500などの指数に比べてもここ最近はアウトパフォームしており、ダウやS&Pが下落した日でも、Nasdaqだけが上昇しているという事もしばしば起こっています。

今後もこのような傾向が続くのであればNasdaqに投資した方がいいわけですが、そもそもこのNasdaq指数についての詳細に興味を持ったので紹介したいと思います。

Nasdaq100インデックス

Nasdaq100指数は、Nasdaq証券取引所に上場されている企業の中で規模が大きい100社により構成されています。この指数には様々な業種の企業が含まれていますが、銀行や証券のような金融セクターは除かれています。

指数内での比重はどうかというと、それぞれの企業の時価総額に応じてウェイトが掛けられています。毎四半期ごとに指数の構成をレビューし、比重についても必要に応じて変更しています。ちなみに現在のウェイトが高い構成銘柄のトップ5は以下の通りです。

  • Apple Inc・・・11.83%
  • Microsoft Corp・・・11.47%
  • Amazon.com Inc・・・10.1%
  • Facebook Inc・・・4.36%
  • Alphabet Inc・・・7.69%(クラスAとクラスCの計)

ご覧のようにGAFAMが上位5社となっており、その割合は45%超となっています。極端に言えば、半分くらいはGAFAMで構成されているという事です。

Nasdaq100を取引できるETF

Nasdaq100に投資できるETFを紹介します。InbescoQQQ(QQQ)です。

このETFは、Nasdaq100に連動するように設定されています。このため構成銘柄は基本的にNasdaq100と同じになります。

上場後、少なくとも2年間は経過している銘柄を対象としていますが、一部、例外として新規公開時点で極端に高い時価総額を持つ企業については、2年を待たず、構成銘柄に組み込まれることがあります。

ダウ工業平均との違い

もっともポピュラーな米国株の指数であるダウ平均は、米国市場に上場している大企業30社で構成されており、Nasdaq100と比べると、長い伝統をもつ老舗の大企業で構成されているイメージです。

例えば、コカ・コーラ、P&G、ウォルマート、マクドナルドなど日本人にもなじみのある企業が多いです。

また、指数の計算方法についてもNasdaq100と異なり、時価総額に応じたウェイト付けはされておらず、現在のウェイトでは、アップルの9%が最高値で、割とまんべんなくウェイトがかけられている印象です。

ちなみにNasdaq100にもダウ平均にも採用されている銘柄は、以下の5銘柄です。

  • Apple Inc(デジタル製品・ソフトウェア)
  • Cisco Systems Inc(コンピュータネットワーク機器)
  • Intel Corporation(半導体メーカー)
  • Microsoft Corp(ソフトウェア開発)
  • Walgreens Boots Alliance(健康サービス事業)

まとめ

アフターコロナの社会を考えた時に、オンライン、リモートなどへの流れは加速していくでしょう。

業種の構成的に、今後もNasdaq優位の市場になっていく可能性は高くあります。もし、Nasdaq100がダウ平均よりも今後もアウトパフォームすると考えるならば、Nasdaq100を買って、ダウ平均を売るというようなペアトレードをする事で、万が一、コロナ第2波が来た時の暴落へのヘッジもしつつ、それなりの利益を得る事ができる可能性があります。

そのような取引はCFDを使えば、手軽に実施できるでしょう。

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