米国株と言えば、誰しもが思い浮かべる銘柄のひとつにアマゾン株があると思います。説明の必要はあまりないと思いますが、世界的に有名な巨大なインターネット通販の企業です。
米国株式市場では、新型コロナウィルスにより一度、急落した株価も、現在は半値以上持ちなおしており、好調な企業は、この経済状況にもかかわらず年初来高値を付ける銘柄もあります。
そんな中でメジャーな会社であるアマゾン株も選択肢に入ってくると思いますが、アマゾン株を単独で購入しようとすると最低で20万円程度かかってしまい、ちょっと高いのが問題です。
代替案として、アマゾン株が構成銘柄に含まれているETFを購入する事で間接的にアマゾン株に投資をすることができます。この記事では、アマゾン株がある程度のウェイトで構成銘柄に含まれているETFを紹介したいと思います。
VCR(バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF)
このETFは米国の消費者裁量セクター(生活必需品じゃない消費財のセクター)の企業に投資するETFです。そして構成銘柄のトップにアマゾン株が含まれています。その比率は約28%です。つまりこのETFの値動きの28%はアマゾンの値動きに依存する事を意味しています。
通常、消費者裁量セクターは景気に敏感なので、市場全体よりもボラティリティが高くなる傾向があります。
こちらのETFはバンガード社のETFで、400近い個別銘柄で構成されています。具体的には、アマゾン以外に以下のような企業が構成銘柄に含まれています。
- ホームデポ(約8%)・・・ホームセンター
- マクドナルド(約4.4%)・・・ハンバーガー屋
- ナイキ(約3.7%)・・・スポーツ用品メーカー
- テスラ(約3.5%)・・・イーロンマスクがやっている自動車メーカー
一般消費者向けの企業で構成されているため、誰しもが一度は聞いたことのある有名な企業が名を連ねています。
VCRは一株から購入可能で、現在の株価から考えると20,000円あれば購入する事ができます。
XLY(一般消費財セレクト・セクターSPDRファンド)
このETFも前述のVCRと同様に消費者裁量セクターの企業で構成されているETFです。アマゾンへの投資のウェイトは約24%となっておりVCRよりは4%ほど低くなっています。
また、VCRが400近い銘柄で構成されているのに対して、XLYは60銘柄前後で構成されており、銘柄が絞られて投資されている事がわかります。ただし、構成比率の高い銘柄についてはVCRとほとんど変らず、以下のようになっています。
- ホームデポ(約12.6%)・・・ホームセンター
- マクドナルド(約6.6%)・・・ハンバーガー屋
- ナイキ(約5.6%)・・・スポーツ用品メーカー
- ロウズ(約4.5%)・・・住宅リフォーム・生活家電
XLYは一株から購入可能で、現在の株価から考えると13,000円ぐらいあれば購入する事ができます。
まとめ
今回紹介した2銘柄は、米国株式を扱っている日本のネット証券会社であれば購入する事が可能です。消費者裁量セクターはボラティリティが高く景気に対しては敏感に反応します。
コロナウィルスが収束し個人消費が回復へと向かうと考えるのであれば購入を検討してみるのもいいかもしれません。
コメント