私は、子供のころからのNBAファンで今でもよく試合を見ます。
単純に試合を眺めてスーパープレイに興奮するのも楽しいのですが、データを見ながら両チームの強みや弱みを考えながら見るのもなかなか楽しいものです。
今回はNBAを見る時に知っておくとより楽しむ事ができる基本的なスタッツを紹介したいと思います。
NBAのスタッツはNBA.comから確認する事ができます。
フィールドゴールアテンプト(FGA)
フィールドゴールアテンプトとはシュートを打った本数の事です。あたり前ですが、バスケットボールは相手より多くの点を取った方が勝ちです。
勝つためには、高い確率でシュートを決めるか、対戦相手より多くのシュートを打つかのどちらかしかありません。
現在のNBAは、試合が昔に比べてどんどんアップテンポになっているのでフィールドゴールアテンプトは増加傾向にあります。
ちなみにこの記事を書いている時点(2020年2月13日現在)で、FGAが最も高いチームはニューオリンズペリカンズです。ペリカンズは一試合当たりのFGAは92本です。FGAはトップですが成績は10近く負け越しており振るいません。
意外な結果ですね。
エフェクティブフィールドゴールパーセンテージ(EFG)
EFGはシュートの成功確率に調整を加えて計算します。
スリーポイントシュートはツーポイントシュートより1.5倍の点数が入ります。このためスリーポイントの成功確率に1.5倍の傾斜をつけて算出したものがEFGです。式で表すと下記のようになります。
EFG% = (2P + 1.5×3P ) ÷ FGA(フィールドゴールアテンプト)
このスタッツはただのシュート確率より、得点に与える効果がより反映されているのでわかりやすいです。EFG%の向上は、試合の多くの場面に影響を及ぼします。
例えば、よいEFG%は相手のファーストブレイク(速攻)の機会を減らします。ファーストブレイクはロングリバウンドから起こる事がよくあるためです。これにより、落ち着いてセットディフェンスをする事ができるのでファールの数も減らす事ができます。
ちなみに この記事を書いている時点(2020年2月13日現在)で、EFGが最も高いチームはミルウォーキーバックスです。バックスのEFG%は55.8%です。
バックスは現在ぶっちぎりのイースタンカンファレンスの1位ですので、このスタッツは頷けます。
フリースローアテンプト(FTA)
フリースローアテンプトは1試合あたりのフリースローの試投数です。フリースローは誰にも邪魔されない効率の非常に高いシュートです。また、FTAの高いチームはファールを多くもらっているという事なので、相手の中心選手をファールトラブルに巻き込んでいるという意味でも試合への貢献度を計る事ができます。
ちなみに この記事を書いている時点(2020年2月13日現在)で、FTAが最も高いチームはヒューストンロケッツです。ロケッツのFTAは26.5本です。
ロケッツに所属するジェームズハーデン選手のファールをもらう技術が半端じゃないからでしょう。
フリースローパーセンテージ(FT%)
最後はフリースローパーセンテージです。チームごとでそんなに大きく変わらないので、多くの人がこのスタッツに注目していないのですが、塵も積もれば山となるという事で、1点、2点を争う接戦におけるFT%の重要性は高くなります。
ちなみに この記事を書いている時点(2020年2月13日現在)で、FT%が最も高いチームはフェニックスサンズです。サンズのFT%は82.0%です。 ちなみに最下位はニックスの69.2%でした。
強いチームの4スタッツ
それでは、最後に この記事を書いている時点(2020年2月13日現在) で両リーグの1位である、ミルウォーキーバックスとロサンゼルスレイカーズは、上記の4つのスタッツはどうなのかを見てみたいと思います。
- ミルウォーキーバックス
FGA・・・4位
EFG%・・・1位
FTA・・・6位
FT%・・・29位
- ロサンゼルスレイカーズ
FGA・・・20位
EFG%・・・3位
FTA・・・10位
FT%・・・28位
ごらんのような結果となりまして、イースト1位のバックスに関してはFT%以外はすべて上位でバランスがとれている事がわかります。ウェスト1位のレイカーズに関してですが、意外にもEFG%は3位ですが、それ以外のスタッツは下位の方でした。
今回とりあげたスタッツではディフェンスに関する事はわからないので、レイカーズが強いヒントはそこらへんにあるのではないかと思います。
機会があったらディフェンスのスタッツについても取り上げてみたいと思います。
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